2015-01-01から1年間の記事一覧

統合失調症の躁状態は、脳神経細胞に悪影響?

「お先にお昼頂きました」と、アリサちゃんが昼休みから戻ってきた。分かり易くふくれっ面をしている。 「川村さん、聞いて下さい。栄養科の友達とランチしてたんですけんど、研修医の中村先生は、36歳で変わり者らしいです。全然かっこ良くないみたいです。…

新型うつ病の永山さんが入院生活を満喫できるのは、一時の幸運?

薬局に戻ってきて、岡林先輩に声を掛ける。 「岡林さん、終わりました。なんだかぼんやりしている人でした。」 「とらえどころがなかったですか?」 「そうです、糠に釘っていう感じでした。」 「新型うつ病の人は、そういう人が多いです。あの人は生活リズ…

最近はやり?の新型うつ病・・・、健常者と病人の境界線は何処に?

永山さんのカルテを見る。 永山さんは男性で39才。新型うつ病。 新型うつ病のことは、岡林先輩に借りた本にも載っていた気がする。でも内容をよく覚えてない。 永山さんの職歴は、特に書かれていない。 母親と姉と暮らしている。 永山さんのことが全く想像で…

恋、それは精神科の病気の症状に非常によく似ている。乙女の焦燥感と地頭には勝てない?

アリサちゃんは年相応にキャピキャピしているが、これほどテンションが高いアリサちゃんを見るのは初めて。 「川村さん、栄養科の友達に聞いたのですけんど、医大から精神科志望の研修医が来られるそうです」 『そうです』の後に、ハートが飛んでる。 研修医…

摂食障害の患者さんの服薬指導後に、カルテの書き方を習得。

さてと、カルテを書こう。 電子カルテの前の椅子に腰を掛けると、ふいーっと溜息が出る。 もう立ち上がれないかも。 この病院の電子カルテはSOAP形式で書くことになっている。 S(Subject)…患者さんが言ったことを簡単に書く O(Object)…主病名、検査値、…

服薬指導が終わった後の、尋常じゃない疲労感を感じつつ、本日を振りかえる。病棟での生活を考えて、社会生活の大変さを垣間見た29歳。

看護師さんに服薬指導が終わったことを報告して、面会室の電気を消して薬局に戻る。 ふー、なんだか疲れた。階段を降りて、扉を開けると2階。外来の待合室を横切って薬局に戻る。 調剤薬局では毎日服薬指導をしていたのに、どうしたことか。 めちゃめちゃ疲…

初めて精神科で単独の服薬指導。無駄に恐れおののき過ぎて、挙動不審感がぬぐえない。

病棟に着いた。そうだ、まず看護師さんに言わないと。 「お疲れ様です。若松さんの服薬指導に来たんですけど…。」 「若松さん、呼んできましょうか?」 「いえいえ、そんな。私がお部屋に伺います。面会室を使ってもいいですか?」 「じゃあ、電気はこっちな…

初めて単独の服薬指導に行け!とのご用命。親鳥に見送られて飛び立つ私。

お昼が終わって、薬剤部に戻る。 「お昼、お先にありがとうございました。」 「お帰りなさい。」と、市川主任が迎えてくれる。 岡林先輩がカルテから目を離して言う、 「川村さん、服薬指導に行って欲しい人がいるのですけど、独りで行ってもらってもいいで…

精神科の患者さんへの対応にやたらと恐れおののいてしまう。そして、超絶明朗な先輩により目から鱗がこぼれ落ちた。

『まーいいか』か…。 寝ると忘れる私は、まーいいかの境地なの? はー、分からんことばかりだ。 今日のお昼はお弁当を持ってきていないから、食堂で食べよう。 食堂で1人でご飯食べるのイヤだなあ。 「あれ、川村さん?今日は食堂なの?」と、元気いっぱいな…